毎日が迷路
キャンパスのモチーフは「迷路」!
所沢キャンパスのメインの建物である100号館は、なんと迷路をモチーフに作られたという。在学している学生からすると、モチーフどころではない。はっきりいって100号館は迷路である。
このことを知らない新入生が、講義の行われる部屋に辿り着けない光景は4月の風物詩となっているほどである。誰しも教室がわからなくて迷った経験が3回はある。
大学は以下のように言っているが、
所沢キャンパスの校舎(100号館)は、丘の斜面に逆らわずに設計されています。
このため、1階~4階までが場所によっては地面に接するなど、少々わかりにくい構造になっています。
「少々わかりにくい」どころではない。
さて以下では100号館がどのくらい迷路かをご紹介しよう。
建物がいびつ
100号館の建物がとてもいびつな形をしている。早稲田キャンパス(本キャン)や他の大学キャンパスのように建物を四角く作ろうという発想は全くない。
いびつな100号館
上が100号館である。この建物全体が100号館である。右側の凸凹しているのは教室である。廊下と教室を足すとこうなります、というデザインである。実はこのデザインなので、左右に窓があって、教室は明るい。
自然に逆らわない作り
100号館のある位置はかなり傾斜があるのだが、自然に逆らわない設計となっている。このため、1階~4階までは全て外と直接つながっている。
山の斜面に向かってそのまま建物を立ててしまったようなイメージである。
右下部分からも右上部分からも外に出られる
このため、100号館の1〜4階では“階”という概念がほぼない。実際2年半ここで学生生活を送った私も、いまいち何階なのかは把握できていない。
わかりにくい部屋番号
100号館は8階建てだが、全体の4割ほどは平屋である。このため部屋番号は入り口に近い方から1,2...とつけている。したがって、通常の建物での部屋番号201の真上には301だろう、といった推測は全く通用しない。例えば201は118の上にあるがそんなこと誰が推測できよう。
0階の表示
そもそも階数表示に0階が存在する。1階の下は地下1階などではない。
その0階には101ということで守衛室がある。このためか1階の部屋番号は111から始まる。このように部屋番号から位置を推測することは残念ながら不可能である。迷ったら誰かに聞くのが一番早い。
さらに2003年に竣工したS棟は、100号館の他の部屋と重複する部屋番号が存在するので注意したい。通常S棟の部屋はS201のようにSを最初につけて表す。
わかりにくい地図
上で述べたように、細長く曲がりくねった建物でありながら、部屋番号から大体の位置が予想できない100号館においては地図が重要な役割を果たすはずである。
しかし大学には下のような地図しかない。
エリア分けが分かっている人にだけ役に立つ地図
実はこの図は100号館のエリア分けが分かっている人にだけ有用である。実はさすがに分かりにくすぎるということなのか、100号館の各エリアをA〜Fのゾーンに分けている。
なんだじゃあ問題ないじゃないか!たとえば118教室はAゾーンにあるので、「100号館Aゾーン118」と言えばいいじゃない!
しかし大学が用意する授業教室に関する案内にはゾーンなんて書いてありません。さすが迷路です。
同じ風景が多い
下の2枚の写真を見て欲しい。これらは同じ場所を撮った写真ではない。
これらは全く違う場所の写真である
このように同じような風景が意図的になのか偶然なのかたくさんあって迷ってしまう。
携帯も通じなかった
以前(2008年ごろ)は100号館の奥の方では携帯も通じなかった。特にソフトバンクは壊滅的だった。これは自然愛護団体から携帯のアンテナを立てるなという圧力がかかったためと言われ、2009年ごろ大幅に改善されたが、詳細は不明である。
上級生すら...
1年経っても3階ぐらいまではほぼ何も見ずに行けるようになります。それでもやっぱり4階以上はきついですね。
結局どこも行かないとわからない構造なので、多くの人は卒業まで100号館の全貌を知らないまま卒業している気がします。
このサイトは2010年に早稲田大学人間科学部3年だったkoniが「ウェブデザイン」の授業で作ったものです。